ブリュッセルのグランプラス / La Grand-Place, Brussels

ブリュッセルのグランプラスの解説・紹介

グランプラス（フランス語：Grand-Place、オランダ語：Grote Markt）は、ベルギーの首都ブリュッセルの中心地にある大広場です。

ブリュッセルを訪れる人は誰もが必ず一度は足を運ぶ名所で、文豪のヴィクトール・ユーゴーが“世界で最も美しい広場”と賛美し、また、ジャン・コクトーは“豊饒なる劇場”と賞賛した、、世界で最も美しい広場一つとして知られれる大広場です。

グランプラスは、約110ｍ×70ｍの方形状となっており、周囲は見事なゴシック建築の市庁舎や歴史あるギルドハウスなど15～17世紀の歴史的な建造物で囲まれています。

周りの建物の多くは、ギルドハウスと呼ばれる職人や商人の同業組合の集会所だった建物。どれもが華麗に装飾されており、ブリュッセルがギルドを中心に繁栄した町であることを物語っています。

もともと17世紀以前に建てられた建物の多くは木造建築でしたが、1695年にフランスのルイ14世の命令によるヴィルロワ将軍の砲撃で、市庁舎を除いたほとんどが破壊されました。

各ギルドは集会場として使用するため、現在の石造りの建物を再建した経緯があります。

なお、グランプラスでは、毎日のように花市が開かれており、市民の憩いの場となっています。また、周辺には老舗のカフェ・レストラン、あるいはチョコレートやレースなどのお土産物屋が軒を連ねています。

グランプラスを中心に、ギャルリ・サンチュベール、食べ物横丁のイロ・サクレ、ファッショナブルなショップが並ぶダンサール通りも近く、各エリアへの街歩きを楽しむことができます。

市庁舎 / Hôtel de Ville: ブリュッセルを代表する建造物で、1402年～1455年に建てられた後期フランス・ゴシック様式の建物。中央の塔の高さは96メートルあり、頂上にはブリュッセルの守護天使である大天使ミカエルが竜を打ち倒す姿が飾られています。
王の家（ブリュッセル市立博物館） / Maison du Roi, Musée de la Ville de Bruxelles: 16世紀にスペイン王カール5世の命で建てられことに因み、現在の名があります。フランス革命後は「人民の館」（Maison du Peuple）と呼ばれました。1695年に火災し、1873年～1895年にかけて全体的にネオ・ゴシック様式に改築。現在は市立博物館となっています。
黄金の木（ビール博物館） / L’Arbre d’Or Musée des Brasseurs Belges: もともとビール醸造業ギルドの家だったもので、現在はビール博物館となっています。

Grote Markt (Grand Place) / Francisco Antunes

名称 / 英語名: ブリュッセルのグランプラス / La Grand-Place, Brussels
種別: 文化遺産
登録基準: (2)　ある期間を通じてまたはある文化圏において建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
(4)　人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
登録基準とは
登録年: 1998年
公式オフィシャル・サイト: ユネスコ / UNESCO 公式サイト内の La Grand-Place, Brussels ページ