オラシュチエ山脈のダキア人の要塞群の解説・紹介
オラシュチエ山脈のダキア人の要塞群は、紀元前1世紀から1世紀にかけてローマ帝国の侵攻に対抗するために、ダキア人独特のムルス・ダキクス様式で建造された要塞で、6つの古代砦の跡が残されています。
場所は、ルーマニア中西部トランシルヴァニア地方のフネドアラ県、アルバ県に広範囲に渡っています。
1999年に世界遺産として登録されたのは、デケバルスの防衛システムを形成していた要塞群、すなわちサルミゼゲトゥサ、ブリダル、ピアトラ・ロシエ、コステシュティ、カプルナ、バニツァの6箇所に残る遺跡です。
ダキア人は、あたりに最初に住みついた民族で、ルーマニア人の先祖とも言われています。これらの遺跡は、当時の革新的だった古代文明の姿を今日に伝えています。
当時、ローマ帝国は、絶えずこの地を狙って攻撃を仕掛けていましたが、これに対抗してダキア人は、オラシュチエ山脈の南の山地に砦を築いてローマ軍の侵略を防いでいました。
しかし、105~106年の戦いに敗れ、275年までローマ人による支配が続きました。このローマ人によるダキア人の征服は、その後のルーマニアの歴史と文化、国民形成にとって決定的な出来事となりました。
- 名称 / 英語名
- オラシュチエ山脈のダキア人の要塞群 / Dacian Fortresses of the Orastie Mountains
- 種別
- 文化遺産
- 登録基準
-
(2) ある期間を通じてまたはある文化圏において建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
(3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
(4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
登録基準とは - 登録年
- 1999年
- 公式オフィシャル・サイト
- ユネスコ / UNESCO 公式サイト内の Dacian Fortresses of the Orastie Mountains ページ
オラシュチエ山脈のダキア人の要塞群の詳細地図
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