レプティス・マグナの考古学遺跡の解説・紹介
レプティス・マグナは、リビアの首都トリポリの東130kmに位置するアル・クムス市 (Al Khums) にある遺跡です。レプティスは、もともとリビア北西部の地中海岸にフェニキア人が紀元前10世紀に建設した貿易中継地です。その後、ローマ帝国の支配下におかれ発展しました。
全盛期の2世紀末、アフリカ初のローマ皇帝セプティミウス・セウェルスの時代に絶頂期を向かえ、凱旋門、大会堂、列柱回廊などが整備。レプティス・マグナ、つまり偉大なるレプティスと呼ばれる都市となり、ローマに匹敵するとまで言われました。
7世紀以降、衰退し、砂に埋没しましたが、その分、装飾などの損傷が少なく、保存状態が良く、古代ローマ帝国の最も美しい町並が残る遺跡となりました。
2005年6月に湾岸部の調査を行っていたハンブルク大学の考古学者たちは、西暦1世紀から2世紀頃のものと思われる長さ9mほどの5つのモザイク画を公表しています。シカと戦う戦士、野牛と戦う四人の男、殺した相手に目を向ける疲れきった剣闘士など驚くほど鮮明に描かれています。
- 名称 / 英語名
- レプティス・マグナの考古学遺跡 / Archaeological Site of Leptis Magna
- 種別
- 文化遺産
- 登録基準
- (1) 人類の創造的才能を表現する傑作。
- (2) ある期間を通じてまたはある文化圏において建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
- (3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
- 登録基準について
- 登録年
- 1982年
- 公式オフィシャル・サイト
- ユネスコ / UNESCO 公式サイト内の Archaeological Site of Leptis Magna ページ

Leptis Magna temple remains / Ben Sutherland

Leptis Magna / Ben Sutherland

The Leptis Magna temple to Septimus Severus / Ben Sutherland

Swimming pool at Leptis Magna / Ben Sutherland
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