フェス旧市街の解説・紹介
アフリカ北西端、モロッコ中北部にある内陸都市のフェスは、789年にベルベル人ムーレイ・イドリス1世により町が建設され、808年にイドリス1世の息子ムーレイ・イドリス2世が興したモロッコ最古のイスラム王朝の都となりました。
モロッコ最古のカラウィーン・モスクが建てられ、13世紀半ばにマリーン朝の都になってからは、多くの学校(マドラサ)やモスクが建設。モロッコの宗教、文化の中心都市学問・文化・商業の中心地として発展しました。
メディナと呼ばれる、城壁に囲まれた旧市街は「世界一複雑」と言われるほど迷宮状になっていることで知られています。自動車は中には入れず、現在でも旧来からの輸送手段であるロバがかっぽし、レンタル事業として制度化されています。人や荷物運びの為にナンバープレートを付けたロバの姿を見ることができ、当時の雰囲気が色濃く残されています。
このような複雑に入り組んだ路地は、過去、絶えず侵略の危機に脅かされていたため、外敵を寄せ付けないよう路地が複雑に入り組んだ町となった経緯があります。旧市街の建物は青のタイルが使われており、別名、青の都とも呼ばれています。
なお、フェス(????, Fez, Fès)はフェズ、あるいはファースやファスとも表記されますが、つばなしの円筒形のフェルト帽のフェスは、この町の名前からきています。
- 名称 / 英語名
- フェス旧市街 / Media of Fes
- 種別
- 文化遺産
- 登録基準
-
(2) ある期間を通じてまたはある文化圏において建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
(5) ある文化(または複数の文化)を代表する伝統的集落、あるいは陸上ないし海上利用の際立った例。もしくは特に不可逆的な変化の中で存続が危ぶまれている人と環境の関わりあいの際立った例。
登録基準とは? - 登録年
- 1981年
- 公式オフィシャル・サイト
- ユネスコ / UNESCO 公式サイト内の Media of Fes ページ
お勧め参考書籍
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