フランドル地方のベギン会修道院群の解説・紹介
フランドル地方のベギン会修道院群は、ベルギー西部のフランドル地方にあるディースト、ルーヴェン、リール、ブルージュなど13のベギン会修道院修道院です。
ベギン会修道院は、中世ヨーロッパの時代、従属的な生き方を強いられ、人生の選択肢が限られていた女性の自立支援を目的に、フランドル伯爵夫人のマーガレットが創設されました。
従来の修道院とは異なり、レース編みや街で家事労働や家庭教師などをすることも許されており、退会すれば結婚も認められていました。
こうしたベギン会の在り方は、女性の新しい生き方としてヨーロッパ各地に浸透して行きました。
ベギン会修道院はベルギー、オランダに残っていますが、ベルギー西部のフランドル地方にディースト、ルーヴェン、リール、ブルージュなど13の修道院が世界遺産に登録されています。
数あるベギン会修道院群の中でも、1245年にフランドル伯爵夫人により創設されたブルージュのベギン会修道院は、豊かな自然の中にあり最も美しいといわれています。
白い建物が緑の中庭を取り囲み、静穏な雰囲気を漂わせています。現在はベネディクト会女子修道院として利用されています。
これらのベギン会修道院は、通常、住居、教会、付属建築物、中庭などから成り、フランドル地方の都市・地方計画の具体的な例証であり、同時に宗教建築とフランドル地方の伝統建築の融合を完全に表現しているとして高く評価されています。
1998年に世界遺産に登録された際は、ベギン会が中世の北西ヨーロッパで成立した女子のみの修道会であること、修道院が当時の都市計画や建築文化とも結びつきが深いことなどが評価されました。
- 名称 / 英語名
- フランドル地方のベギン会修道院群 / Flemish Béguinages
- 種別
- 文化遺産
- 登録基準
-
(1) 人類の創造的才能を表現する傑作。
(2) ある期間を通じてまたはある文化圏において建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
(3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
(4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
登録基準とは - 登録年
- 1998年
- 公式オフィシャル・サイト
- ユネスコ / UNESCO 公式サイト内の Flemish Béguinages ページ

beginenhof / Wolfgang Staudt

To catch the breeze of an angel / e³°°°

Of wooden fluttering angels / e³°°°

Béguinage of Bruges / Wolfgang Staudt

Begijnhof in Bruges / Bernt Rostad
フランドル地方のベギン会修道院群の詳細地図
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