オフリド地域の自然遺産及び文化遺産の解説・紹介
東ヨーロッパのバルカン半島中央部にあたるマケドニア。オフリドは、そのマケドニアの西部にあるオフリド湖の北東岸に位置する古い街です。
ローマ帝国以来の歴史ある町で、3世紀末にキリスト教が伝わり、コンスタンティノポリス由来の正教の教会が数多く築かれました。
後にスラブ人の宗教文化都市となり、9~13世紀に東方正教会の中心地として発展しました。
10世紀末から11世紀にかけては西ブルガリア帝国の首都となり、大主教座が置かれ、現在でもマケドニア正教会の大主教座が置かれています。
旧市街地には、ビザンツ文化がもたらされた11世紀ごろに創建されたものが多くの残されています。
中でも、11世紀初頭に建てられた聖ソフィア聖堂には、「キリストの昇天」などのフレスコ画が描かれていることで知られています。
また、オフリド湖畔の岬の先端に建つ聖ヨハン・カネオ教会は観光客に非常に人気が高い教会です。
13世紀には、聖クリメント聖堂など300もの教会が存在したといわれ、マケドニアのエルサレムとも呼ばれました。
しかし、15世紀にオスマン帝国の侵略を受けて、教会の多くは破壊されてしまいました。
さて、大きな湖であるオフリド湖は500万年前に誕生したヨーロッパ最古の湖の一つです。
マケドニア最高峰のコラブ山などのふもとにあり、非常に透明度が高く、冬でも凍結しないため、他の地域では絶滅した水生生物が残されています。
1979年に「オフリド湖」として自然遺産に登録されていますが、周辺の聖ヨハン・カネオ聖堂などが評価され、1980年には文化遺産にも追加登録されて複合遺産となっています。
- 名称 / 英語名
- オフリド地域の自然遺産及び文化遺産 / Natural and Cultural Heritage of the Ohrid region
- 種別
- 複合遺産(自然遺産、文化遺産)
- 登録基準
-
(1) 人類の創造的才能を表現する傑作。
(3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
(4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
(7) ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性をもつ最高の自然現象または地域を含むもの。
登録基準とは - 登録年
- 1979年
- 拡張年:1980年
- 公式オフィシャル・サイト
- ユネスコ / UNESCO 公式サイト内の Natural and Cultural Heritage of the Ohrid region ページ

ohrid / kalamita

Ohrid / By Inge

Saint Panteleimon, Plaošnik, Ohrid / Klovovi

Lake Ohrid / tm-tm

Ohrid View / Pero Kvrzica

The narthex of St Sophia, Ohrid / Klovovi

Ohrid / lihis
オフリド地域の自然遺産及び文化遺産の詳細地図
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