ドゥルミトル国立公園の解説・紹介
ドゥルミトル国立公園は、モンテネグロ北部のドゥルミトル山脈にある国立公園です。
ちなみに「トゥルミトル」とはルーマニア語で「眠るもの」の意味、古代ローマ時代に軍人たちが一帯を征服したとき、山の穏やかさを評して付けたものが元になったとされています。
あたり一帯はヨーロッパ最後の秘境といわれ、古代マツなど23の固有種を含む約700種の植物が生息し、ヨーロッパオオライチョウやシャモアなどの稀少動物の生息地となっています。
公園内には、標高2528メートルのドゥルミトル山を中心に、中生代末期から新生代第三紀のアルプス造山活動期の海底堆積物が残されています。
また、氷期には氷河がドゥルミトル山脈を削り取り、“東欧のグランドキャニオン”とも呼ばれているヨーロッパ最深のタラ峡谷(深さ1900メートル)や無数の氷河湖を形作り、起伏に富んだ美しい景観をつくり出しています。
タラ渓谷は、春は、エメラルド色に輝く川の水、夏は洞窟の中に出来る氷の柱の神秘的な美しさ、秋に渓谷を真っ赤に染める紅葉の美しさなど、シーズンごとに美しさを見せます。
ドゥルミトル国立公園には、簡単なコースからハードなコースまで沢山のトレッキングコースがあります。
このような自然が評価され、1980年に世界遺産に登録されました。2005年には、当初の登録面積32000 haを34000 ha に拡大して登録されています。
- 名称 / 英語名
- ドゥルミトル国立公園 / Durmitor National Park
- 種別
- 自然遺産
- 登録基準
-
(7) ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性をもつ最高の自然現象または地域を含むもの。
(8) 地球の歴史上の主要な段階を示す顕著な見本であるもの。これには、生物の記録、地形の発達における重要な地学的進行過程、重要な地形的特性、自然地理的特性などが含まれる。
(10) 生物多様性の本来的保全にとって、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの。これには科学上または保全上の観点から、すぐれて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが含まれる。
登録基準とは - 登録年
- 1980年、2005年
- 公式オフィシャル・サイト
- ユネスコ / UNESCO 公式サイト内の Durmitor National Park ページ

Durmitor national park – Montenegro – view from the top of Bobotov Kuk / bozzo2m

Durmitor / Andrew Prime

Durmitor / Aleksandr Zykov

Most/Bridge – Durmitor, Montenegro / kamenatehla.sk

Ice Baby / Andrew Prime

Durmitor / Andrew Prime

Butterfly / Andrew Prime
ドゥルミトル国立公園の詳細地図
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