アルコバッサ修道院の解説・紹介
アルコバッサ修道院(Mosteiro de Alcobaça)は、ポルトガル中部レイリーア県アルコバーサにあるシトー派の修道院です。
正式名称はサンタ・マリーア・ディ・アルコバーサ修道院(Mosteiro de Santa Maria de Alcobaça)、または王立サンタ・マリーア・デ・アルコバーサ大修道院(Real Abadia de Santa Maria de Alcobaça)とも呼ばれます。
ポルトガル建国の父であるアフォンソ・エンリケス1世がレコンキスタに協力したシトー派修道会に感謝して、1178年に建築がスタート。
14世紀に増築された2階部分の回廊はマヌエル様式で、18世紀に改築された修道院の正面ファサードはバロック様式です。
ポルトガル最古のゴシック様式をもつ教会をはじめ、中世の建築群がそのまま残されており、1989年にユネスコの世界遺産に登録されています。
この修道院に関連してよく知られているのは、南の翼廊にあるペドロ1世と愛妾イネスの石棺です。
アフォンソ4世の息子ペドロ王子は、隣国カスティーリャよりコンスタンサ姫と結婚するものの、その侍女イネス・デ・カストロと恋に落ちますが、ペドロに絶望したアフォンソ王は家臣に命じてイネスを殺害してしまいます。
その2年後、アフォンソ4世が逝き、ペドロ王子がペドロ1世として王位を継いた時には、イネスを正式な妻と認めさせるために、死体を墓から掘り起こし玉座に座らせて戴冠式を行っています。
ポルトガル文学で悲恋が歌われるペドロ1世と愛妾イネスの石棺は、繊細な彫刻が施されており、ゴシック様式の傑作として知られています。
- 名称 / 英語名
- アルコバッサ修道院 / Monastery of Alcobaça
- 種別
- 文化遺産
- 登録基準
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(1) 人類の創造的才能を表現する傑作。
(4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
登録基準とは - 登録年
- 1989年
- 公式オフィシャル・サイト
- ユネスコ / UNESCO 公式サイト内の Monastery of Alcobaça ページ

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Mosteiro de Santa Maria, Alcobaça, Portugal / Biblioteca de Arte-Fundação Calouste Gulbenkian

1367 – Christian, Majestic Star / zeevveez
アルコバッサ修道院の詳細地図
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