シギショアラ歴史地区の解説・紹介
シギショアラ(ドイツ語名:シェースブルク)は、ルーマニアの北西部、トランシルヴァニア地方のムレシュ県にある小さな町です。
12世紀末にドイツからの植民者であるゲルマン系のザクセン人の職人や商人によって建設され、数世紀にわたって繁栄しました。
彼らは職人組合ギルドを中心に商工業を発展させつつ、1241年のモンゴル帝国の侵攻を踏まえて、町を要塞化しました。
世界遺産になっているシギショアラ歴史地区は、デアル・チェタツィーという丘の上にある旧市街です。周囲は城壁に囲まれ、城壁内は石畳の細い道が走り、中世の雰囲気を漂わせた家屋や店などが並んでいます。
町には各ギルドが作った「靴屋の塔」や「毛皮屋の塔」などの物見やぐらが今も残されています。
また、聖ニコラエ教会、ドミニカン修道院など歴史や文化を伝える貴重な建築物もあり、文化的価値の高い町並みを形成しています。
こうした中世の街並みが保存された町は、「ルーマニアの宝石」と称えられる美しさを誇り、中欧・東欧の中で、中世の建造物が一番良く保存されている町となっています。
なお、シギショアラは、世界的には「吸血鬼ドラキュラ」のモデルとなったドラキュラ公の生地として有名です。
ドラキュラ公ことブラド3世は、オスマン帝国と勇敢に戦った英雄ですが、後世の作家が、ヨーロッパに古くから伝わる吸血鬼伝説と結びつけて「吸血鬼ドラキュラ」を生み出しました。ドラキュラ伯爵(ヴラッド・ツェペシュ領主)の生家は観光名所となっています。
なお、毎年7月にはシギショアラの歴史地区で中世を題材にした祭りが開催されます。伝統的な工芸品の展示のほか、中世の装束でのパレードなごが行われます。
- 名称 / 英語名
- シギショアラ歴史地区 / Historic Centre of Sighişoara
- 種別
- 文化遺産
- 登録基準
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(3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
(5) ある文化(または複数の文化)を代表する伝統的集落、あるいは陸上ないし海上利用の際立った例。もしくは特に不可逆的な変化の中で存続が危ぶまれている人と環境の関わりあいの際立った例。
登録基準とは - 登録年
- 1999年
- 公式オフィシャル・サイト
- ユネスコ / UNESCO 公式サイト内の Historic Centre of Sighişoara ページ

Clock Tower View / Aleksander Dragnes
![Sighişoara Romania. May 1994 [Photo by CM]](http://farm8.static.flickr.com/7138/7447551084_5cc5e996a3_z.jpg?zz=1)
Sighişoara Romania. May 1994 [Photo by CM] / sludgegulper

Sighişoara, Romania / xJason.Rogersx

Clock Tower Vi

Romania 2009 – Sighişoara / uzi yachin

Sighişoara, June 1994 / sludgegulper

walkway – Sighişoara, Romania / xJas
シギショアラ歴史地区の詳細地図
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