キジー島の木造教会建築は、 サンクト・ペテルブルクの北東約350km、カレリヤ地方のオネガ湖に浮かぶキジ島にある、長さ約7キロメートル、幅500メートルの細長いキジ島にある木造建築群です。
高さ37m、タマネギ形の22の丸屋根を持ったロシア正教のプレオブランジェンスカヤ聖堂、その南側にある1764年に建築されたポクロフスカヤ聖堂、2つの聖堂を結ぶ八角形の鐘楼、そして、近隣の農家、風車小屋、納屋、鍛冶屋、浴場など17?18世紀の木造建築群で、キジ島全体が木造建築の野外博物館になっています。
様式の異なる複数の建築によって構成されている建築群は、釘をまったく使用していない木製!
キジは、先住民であったカレリア人及びヴェプス人の言葉で「祭祀の場」を意味する言葉です。もともと祭祀の場として使われていましたが、あたりが正教に改宗した後も、聖なる地として受け継がれていった経緯があります。
16世紀には、すでに顕栄聖堂(プレオプラジェンスカヤ教会)と生神女庇護聖堂(ポクローフスカヤ教会)の原型が成立していたと考えられていますが、顕栄聖堂は1690年に落雷で焼失。生神女庇護聖堂も老朽化のため破却。1714年に再興されています。
再興された顕栄聖堂は、22の玉ねぎ型ドーム、最上部は高さ37メートルのドームを持つ、非常にユニークなもの。1764年には顕栄聖堂に隣接する形で9つのドームを持つ生神女庇護聖堂が、1874年には鐘楼が建立されています。
こうして160年の歳月を掛けて、3つの木造教会建築が完成しています。驚くことに、これらの建築物は釘をまったく使用しておらず、すべて木製です。しかも、様式の異なる複数の建築によって構成されている建築群です。
1966年は旧ソ連政府によって島全体が特別保存地域に指定され、ロシア木造建築博物館が設立。その後、カレリアをはじめ、ロシア全土から木造建築が移築されています。
特にムーロム修道院の聖ラーザリ復活教会は14世紀に立てられたロシア最古の木造教会建築です。その他、教会建築、個人住宅、風車などが移築されています。
1990年に、これらの木造教会のアンサンブルが世界文化遺産に登録されました。なお、4月から9月まで定期船が運航しており、多くの観光客が訪れますが、老朽化のため、2002年からは、顕栄聖堂内部の観光は制限されています。

Kizhi / Кижи / dmitryku

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Kizhi Island – Kizhi Pogost – Winter Church / larrywkoester

Kizhi Island – Kizhi Pogost – Winter Church / larrywkoester
- 名称 / 英語名
- キジ島(キジー島)の木造教会建築 / Kizhi Pogost
- 種別
- 文化遺産
- 登録基準
- (1) 人類の創造的才能を表現する傑作。
(4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
(5) ある文化(または複数の文化)を代表する伝統的集落、あるいは陸上ないし海上利用の際立った例。もしくは特に不可逆的な変化の中で存続が危ぶまれている人と環境の関わりあいの際立った例。
登録基準とは? - 登録年
- 1990年
- 公式オフィシャル・サイト
- ユネスコ / UNESCO 公式サイト内の Kizhi Pogost ページ