オーストラリアの囚人遺跡群の解説・紹介
オーストラリアの受刑者遺跡群は、18世紀から19世紀にオーストラリアで大英帝国によって建てられた刑場遺跡で、ニュー・サウス・ウェールズ、タスマニア、西オーストラリアの各州に点在しています。
具体的には、ニュー・サウス・ウェールズの初代総督官公邸、1980年から博物館に活用されているハイド・パーク・バラックス、グレイト・ノース・ロード、ダーリントン保護観察所、タスマニアのポートアーサー史跡、プランケット岬の炭鉱史跡、ヴァン・ディーメン島のロス女囚服役工場、西オーストラリアのフリマントル刑務所など11の構成遺産から構成されています。
かつて、1770年にイギリスの探険家キャプテン・クックによって発見されたオーストラリアは、アメリカで独立戦争が起こり流刑地として利用できなくなったため、代替の流刑植民地が必要になった経緯があります。
1788年1月に11隻からなる第一船団が、流刑囚を含むボタニー湾に到着。以降、80年間に約16万人の流刑囚がオーストラリアへ送り込まれ、植民地建設の為の強制労働に従事しました。
また、アボリジニの人々がそこに移住するよう強制され、何万もの男女、子供が強制的に収容所に送られ居住しました。
これらの遺産群は大規模な囚人の移送と強制労働者を用いた帝国主義に基づくヨーロッパ勢力による植民地拡大の現存する重要な証拠と考えらています。
- 名称 / 英語名
- オーストラリアの受刑者遺跡群 / Australian Convict Sites
- 種別
- 文化遺産
- 登録基準
-
(4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
(6) 顕著で普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰または芸術的、文学的作品と、直接にまたは明白に関連するもの(この基準は他の基準と組み合わせて用いるのが望ましいと世界遺産委員会は考えている)。
登録基準とは - 登録年
- 2010年
- 公式オフィシャル・サイト
- ユネスコ / UNESCO 公式サイト内の Australian Convict Sites ページ

Convict exhibition ship HMS SUCCESS decked with flags at Circular Quay / Australian National Maritime Museum on The Commons

Darlinghurst Gaol c.1840 / Sydney Heritage
オーストラリアの受刑者遺跡群の詳細地図
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