タスマニア原生地域 / Tasmanian Wilderness

タスマニア原生地域の解説・紹介

タスマニア原生地域は、オーストラリア東南部にあるオーストラリア最大の島・タスマニア島の西南部にあります。

約138万haにも及ぶ森林地帯で、ユーカリ、イトスギ、ノソフェガス(偽ブナまたは南極ブナ)などの樹種からなり、タスマニア州の面積の約20%を占めています。

タスマニアデビル、ヒューオンパインなど固有の動植物の分布域として有名です。タスマニアデビルは、家畜や家禽を襲う害獣とされ駆除されていましたが、現在では保護されています。

ほかにもウォンバットやカモノハシなど、多種多様なオーストラリア区独特の生物種、この島の固有種が生息しています。

景観も見事です。1万5000年前の玄武岩が氷河で削られ、U字谷、フランクリン・ゴードン渓流、ペッダー湖、セント・クレア湖などの多くの湖、アカシアが茂る沼地、オーストラリア屈指の鍾乳洞地帯などがあり、壮大な自然景観を生み出しています。

また、ジャッド洞窟やバラウィン洞窟などの石灰石洞窟には、アボリジニのステンシル技法で書かれた壁画や、約2.万年前の氷河時代の人類の痕跡である石器などが見つかっており、考古学的・文化的遺産にも非常に貴重な場所となっています。

Barn Bluff and Pencil Pine
Barn Bluff and Pencil Pine / brewbooks
名称 / 英語名
タスマニア原生地域 / Tasmanian Wilderness
種別
複合遺産
登録基準
(3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
(4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
(6) 顕著で普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰または芸術的、文学的作品と、直接にまたは明白に関連するもの(この基準は他の基準と組み合わせて用いるのが望ましいと世界遺産委員会は考えている)。
(7) ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性をもつ最高の自然現象または地域を含むもの。
(8) 地球の歴史上の主要な段階を示す顕著な見本であるもの。これには、生物の記録、地形の発達における重要な地学的進行過程、重要な地形的特性、自然地理的特性などが含まれる。
(9) 陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において、進行しつつある重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの。
(10) 生物多様性の本来的保全にとって、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの。これには科学上または保全上の観点から、すぐれて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが含まれる。
登録基準とは
登録年
1982年・1989年
公式オフィシャル・サイト
ユネスコ / UNESCO 公式サイト内の Tasmanian Wilderness ページ
HG6
HG6 / Anyaka
Tasmanian Pademelon
Tasmanian Pademelon / JJ Harrison
beach14
beach14 / Anyaka

タスマニア原生地域の詳細地図

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