ウィランドラ湖群地域の解説・紹介
シドニーから南西に約616kmの距離にあるウィランドラ湖群地域は、ウィランドラ湖とその周辺の湖群の総称で、6つの大湖と無数の小湖からなります。
このウィランドラ湖群地域は、約1万5000年前に大陸の急激な温暖化で干上がった地帯となっていますが、人類の祖先であるホモ・サピエンスの骨や、約3万年~4万年前の先住民アボリジニのもの思われる石器、石臼、貝塚、墓などの遺跡が数多く発掘されています。とりわけ人類最古といわれる火葬場の発見は大きな話題となり、オーストラリア大陸での人類進化の研究を行っていく上で非常に重要な意味を持っています。
加えて、総面積24万haにも及ぶウィランドラ湖群地域は、非常に保存状態の良い有袋動物の化石が数多く発見されていることでも知られています。また、オーストラリア大陸が他の大陸から分離する以前の痕跡を留めた湖沼群や砂丘の地形や洪積時代の堆積地層は、地球の環境変化を示す貴重な考古学資料となっています。
世界遺産に指定された地域の一部は、マンゴ国立公園として観光客も入ることができ、珍しいレッドカンガルーやウェスタン・グレーカンガルーなどを観察することができます。
- 名称 / 英語名
- ウィランドラ湖群地域 / Willandra Lakes Region
- 種別
- 複合遺産
- 登録基準
-
(3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
(8) 地球の歴史上の主要な段階を示す顕著な見本であるもの。これには、生物の記録、地形の発達における重要な地学的進行過程、重要な地形的特性、自然地理的特性などが含まれる。
登録基準とは? - 登録年
- 1981年
- 公式オフィシャル・サイト
- ユネスコ / UNESCO 公式サイト内の Willandra Lakes Region ページ
ウィランドラ湖群地域の詳細地図
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