コローメンスコエの主昇天教会の解説・紹介
コローメンスコエ(Коломенское / Kolomenskoye)は、ロシアの首都モスクワの南東部、モスクワ河岸の高台にある地区です。自然公園内のイワン4世からピョートル1世までの歴代ロシア皇帝の別荘地で、敷地面積257haの広さを誇ります。
このコローメンスコエで現存する最も古い建築が、コローメンスコエの主の昇天教会(ヴォズネセーニエ教会)です。この教会は1532年にヴァシリー3世が後のイワン4世(1530~1584年)の誕生を祝して建設されたもので、古代ロシア伝統の木造建築の技術を生かしたレンガと石灰岩の石造りで、ロシア正教会の聖堂の最初期の例の一つです。
通常、ロシア正教会の聖堂建築は玉ねぎの形をした屋根(クーポラ)を特つことでお馴染みですが、このコローメンスコエの主の昇天教会は、高さ62m、四面が急な傾斜のテント型の屋根を持った八角錐の尖塔と半円状の装飾を持つことが特徴です。
建築様式は、ビザンチン様式とは一線を画すロシア古来の木造建築技術を教会建築に生かしたシャーチョール様式を確立した最初の建物です。
また、コローメンスコエには、1667年にアレクセイ・ミハイロヴィッチの木造離宮が建設され、7つの木造建築と石造りの教会を回廊で結んだもので、多角尖塔や二面、四面のポーチカ、クープなどのロシア建築の特徴的な屋根の様式があり、諸外国から「世界の8つめの不思議」とも言われた建築物がありました。建設から100年目を迎えた1768年に老朽化を理由にエカテリーナ2世の勅命により解体されましたが、現在、復元工事を計画中もあるようです。
- 名称 / 英語名
- コローメンスコエの主昇天教会 / Church of the Ascension, Kolomenskoye
- 種別
- 文化遺産
- 登録基準
-
(2) ある期間を通じてまたはある文化圏において建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
登録基準とは - 登録年
- 1994年
- 公式オフィシャル・サイト
- ユネスコ / UNESCO 公式サイト内の Church of the Ascension, Kolomenskoye ページ

Church of the Ascension / SergeyRod

Church of the Ascension / SergeyRod

Church of the Ascension / SergeyRod

Church of the Ascension / SergeyRod
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